Online DCF
⇒ Online DCFを体験する (要パスワード)
概要
Online DCF (オンライン・ディーシーエフ) は,DCF法 (discounted cash flow method)によって企業価値評価をオンライン上で行うことのできるシステムです.
ターゲット企業名を選択するだけで,理論上の企業価値と株価を知ることができます.
その算出過程も表形式で示します.
Webブラウザでの表示に加えて,Excelのシートでも取得することができます.
分析方法
石島博 (2008) 『バリュエーションマップ』 東洋経済新報社にて著されたDCF法を実装しています.
(1) ステップ 1: フリーキャッシュフローの予測
ターゲット企業の過去の財務諸表データを情報を損なわない程度に要約した上で,必要な財務比率をパラメータとして算出しておきます.
売上高の予測を出発点とする適切なモデル (pro forma model) に基づき,10年先のターミナル・イヤーまで財務諸表を予測します.
その際に,初期値として直近の要約財務諸表を,パラメータとして算出済み財務比率を代入します.
10年先まで予測された見積財務諸表を,フリーキャッシュフロー (free cash flow) に変換します.
これが企業価値の源泉となります.
(2) ステップ 2: フリーキャッシュフローの割引率の設定
株主本コストを市場データよりCAPM (capital asset pricing model) に基づき推定します.負債コストは財務データより負債利子率として設定します.その上で,いわゆるWACC (weighted average cost of capital)を資本構成に基づいて設定します.
(3) ステップ 3: フリーキャッシュフローの現在価値への割引
ステップ 1で予測したフリーキャッシュフローを,ステップ 2で設定したWACCで現在価値へ割引きます.
その現在価値の総和より,負債を控除したものが理論上の企業価値です.
さらに,これを発行済み株式数で割ることにより,1株あたりの企業価値,すなわち株価が算出されます.
対象企業
本システムで分析可能な企業は,東証上場企業のうちで十分なデータが揃っている企業です.具体的には,5年以上の財務諸表データがそろっている企業になります.
利用条件
現在,Online DCFは,石島博の講義履修者の特典として,下記リンクから限定公開中です.
⇒ Online DCF (要パスワード)
注意事項
なお,本システムの利用は,すべて自己責任で行うものとします.
その利用の結果,万一損害が発生したとしても,石島研究室はいかなる責任も負いません.
本システムの著作権は石島研究室に属します.
本システムを利用して商用サービスの供与などを行うことは固く禁じます.